Unity でマージパズルゲーム「将棋くっつきんぐ」を作りリリースしました
Unityでマージパズルゲーム「将棋くっつきんぐ」を作りリリースしました。ゲームの概要や、開発の経緯、開発のポイント、作ってみた感想について記載していきます。
目次
ゲームの概要
Unityでマージパズルゲーム「将棋くっつきんぐ」を作成しました。
将棋の駒をくっつけて、同じ駒をマージしていくゲームです。
上からランダムに生成される駒を、ユーザーの操作で落としていきます。
同じ駒をくっつけると、マージされて強力な駒になります。 例えば 歩と歩をくっつけると、香車になります。
王将と王将をくっつけると、消えます。
ゲームオーバーになる条件は、容器に入れた駒が上まで溜まり、スポナーが持っている駒と接触するとゲームオーバーとなります。
駒をくっつけていくと、スコアがたまるので、ハイスコアを目指して遊びます。
将棋くっつきングので遊んでみたい方はこちらで公開しています。
開発の経緯
昔からゲームを作ってみたいと思っていたので、これから本格的にゲーム開発をしてみようと思い、Unityでゲームを作成しました。
Unityで以前フリーズ将棋というアプリを一度リリースしましたが、だいぶ時間が経ってのと、 フリーズ将棋はそれほどゲームらしいゲームという感じではなかったので、
改めてゲーム開発をしてみようと思い、まずは簡単な「将棋くっつきんぐ」というマージパズルゲームを作成しました。
開発のポイント
今回Unityでゲーム制作を行うことで意識した点はこちら
- アプリとしてリリースできる程度の完成度を目指す
- タイトル画面、設定などゲームのコア以外の部分も作成すること
- エフェクトなど、演出を入れる
- UIToolkitを使ってUIを作成する
アプリとしてリリースできる程度の完成度を目指す
よくゲーム制作の初心者向けの解説などで見かけるのは、ゲームのコア部分だけを作成してそこで終わりというものが多い気がします。
ただ、ゲームの要素はコア部分だけではなく、タイトル画面、設定画面、ゲームオーバー画面なども重要な要素です。
そのため、今回は、アプリのリリースできる程度の完成度を目指し、タイトル画面、設定画面、エフェクトなどの演出も入れてアプリとしてリリースできる程度の完成度を目指しました。
UIToolkitを使ってUIを作成する
今回UnityでUIを作る際に、UIToolkitを使ってUIを作成しました。
Unity でUIを作るには、 Unity UI(uGUI)を使うことが今まで多かったと思います。(特にランタイム)
しかしUnityから提供されているUIの最新のフレームワークはUIToolkit、 Unity自体も、開発の方針としてUI Toolkitに力を入れているので、今後採用が増えていくと思われるUI Toolkitをこの機に利用してみたいと思いました。
UI Toolkitは初めて使ってみましたが、UI Toolkitでは、USSというスタイルシートを使ってUIのスタイルを設定することができ、 私は、普段からWeb開発をすることが多いので、USSというCSSと似たような記述方法でスタイルを設定できるのは使いやすかったです。
エフェクトなど、演出を入れる
ゲームの面白さを引き出すためには、エフェクトなどの演出が重要です。 今回はアプリとしてリリースできる完成度を目指すため、エフェクトなどの演出も入れるようにしました。
例えば、駒をくっつけたときにエフェクトを入れるなど、演出を入れることでゲームの面白さが引き出せると思います。
実際に入れたエフェクトは下記の通りです。
- 駒をくっつけたときのエフェクト
- スコアの増加時にインクリメンタルに増えるエフェクト
- 駒を定期的に光らせるエフェクト
駒をくっつけたときのエフェクトや、駒を光らせるエフェクトはシェーダーを使って作成しました。
こういったエフェクトをいれるだけでも、シェーダーの使い方を学ぶ必要があり、ゲーム制作を通じて学ぶことが多かったです。
作ってみた感想
子どものころからゲームを作ってみたいという思いがあったので、今回Unityでゲームを作成してリリースできたことはとても嬉しいです。
かなり簡単なゲームでしたが、アプリとしてリリースできるようにするには思ったよりも多くの要素が必要で、少し大変でしたが、その分学ぶことも多かったです。
今回アプリリリースできる程度の完成度まで、で必要になった技術要素は下記の通りです。
- ゲームロジック(ゲームのコア部分)の作成
- シェーダーを使ったエフェクトの作成
- UIToolkitを使ったUIの作成
- 設定画面等のUIの作成
- ボタンなどの連携
- UIToolkit を利用したバインディング
- 効果音、BGM周りの管理・設定
よくある簡単なゲーム制作の解説などでは、「ゲームロジック(ゲームのコア部分)の作成」のみが解説されていて、その他の部分はあまり解説されていないことが多いです。
今回は、アプリとしてリリースすることを目標としたため、UIやエフェクト、効果音、BGMなど、ゲームのコア部分以外の多くを学ぶことができました。
今回の記事では紹介できませんでしたが、具体的な技術要素の実装方法は、今後の記事で紹介していきたいと思います。